2011年3月29日火曜日

一期一会

卒業式が終わりました。僕の大学では、今年は震災の影響で卒業式は中止になり、そのかわりに学位の授与だけが行われました。参加じたいは任意でしたが。

震災のため、予定していた行事がけっこう中止になりました。僕らが計画していた卒業旅行も中止になってしまたため、最後に思い出らしい思い出を作る機会がなくなってしまったことがとても心残りです。

思えば、今までつるんでいた連中と出会ったきっかけなんて、些細なものだったし、別れ際もこんな感じであっさりしていていいのかもしれません。

僕自身は卒業式や入学式といったセレモニーが嫌いだし、必要性は感じません。なぜなら、そこで得られるものは無いからです。ただの儀式、しかも生産性がない。入学式や卒業式なんてしないで、今日から大学生、来月からは社会人、それでいいじゃないかと思うのです。だから今回の中止はある意味、都合はよかった。

思い出というのは、しょせんはプロセスの中にしか見出すことができないと思います。だから今まで過ごしたプロセスこそが大事なんだと思うのです。式という儀式をやることで、区切りをつけて、思い出の連続性を断つのは好きじゃない。

別れるときは、「じゃあまた」と言うようにしています。生きてる限り、会おうとすれば会えます。ただ、今までのように、自由な時間がとりにくくなるというだけのことです。まして、このご時勢、インターネットなどの通信手段も豊富にあり、タイムラグもありません。僕らはネットワーク上で、リアルタイムに「会って」話すことができる。だから寂しさありません。

ふとしたことで知り合い、そして気づいたら離れていく。そういう一期一会が僕はとても好きです。

これから春が始まります。東北の春はまだ少し遠そうですが、着実に春めいてきているのがわかります。新生活はいったいどうなるのだろうか、一割の不安と九割の期待で構成される自分にこれからどのようなことがおこるのか楽しみです。

就職する友人たちには、どうか良い人生になることを望みます。

これからも一期一会の精神で。

Life goes on.

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