2011年6月8日水曜日

将棋とプログラム

最近ハマッている某将棋漫画があります.

『3月のライオン』(羽海野チカ,白泉社)という漫画です.

6月8日の現時点で,単行本は5巻まで出ています.

あまり宣伝めいたことをするのは嫌なので,あくまでも作品を読んで思ったことを書きたいと思います.


 主人公はプロ棋士の5段.中学生でプロ棋士入りし,周囲からは天才と呼ばれる.

彼は高校を1年遅れて入りなおし,高校に通いながらプロ棋士として生活を送る毎日.

周囲からの期待と,自分の将来,なじめない高校生活,人間関係,それらのものと葛藤しながら自分の道を見出していく,というのがストーリーの大まかな流れでしょうか.


プロ棋士というものに焦点を当てています.

棋士は,トーナメントや○○戦といった試合をおこなうようです.

一番上が名人で,たいていの棋士はこの名人の位にたどりつくように切磋琢磨するわけです.

試合がない日は,トレーニングをします.これは研究会などをおこなって,自分の手以外の方法をみんなで考えたりする,ディスカッションのようなものです.


ここで思ったのが,棋士とプログラマは似ているなーということでした.もっと広義に,エンジニアと呼んだほうがいいかもしれません.しかし,今はプログラマと呼ぶことにします.

プログラマも研究会をおこないます.

この業界は学生の僕でもわかるくらいに移ろいや技術の発達がめざましいです.

それについていくためには,当然勉強しなくてはいけない.

特にプログラマの場合は,一人で勉強するよりも様々な勉強会に参加した方が得るものが大きいと思います.

このように,日々プログラムの新しい技術や,自分のスキルの向上に努める姿は,棋士と大差ありません.

これは,プログラマだけにいえることではないのかもしれません.

一般的に, 知的作業,特に答えが見えないものなどは,ほとんどこのプロセスを経ていると思います.

将棋ができたのはだいぶ昔ですが,昔も今も知的作業の本質やプロセスはほとんど変わっていないということがわかりますね.


この漫画を読むと,自分の勉強に対するモチベーションがあがります.物事の類似点を探しながら漫画を読むのもまた面白いアプローチ方法のひとつだと思いました.

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