NyARToolKitとは,Java用のARToolKitみたいなもので,それをさらにProcessingで簡単にARが実現できるようにしたのが,NyARToolKit for Processingだそうだ.
従来のARToolKitは,本やネットに詳しい解説があるものの,どうしてもまったくの初心者には導入の敷居が高かった気がする.
今回,ProcessingでARToolKitが実現できるようになったということで,かなり導入が簡単になったと思う.
ただ,Processingのバージョンによって,外部ファイルのインポートやらディレクトリの位置やらに少し手間取ったので,備忘録として残しておこう.
実行環境は次のとおり.
- Windows7 64bit
手順を以下に示す(ただし,すべてWindowsでの導入手順)
1.
まず,Processing for windowsをダウンロードする.バージョンは現時点で1.5.1.これをダウンロードしてインストールする.
- とくになにも指定しなければ,ドキュメントフォルダにProcessingというフォルダができているはず.このProcessingフォルダをsketchbookと呼ぶ.sketchbookに作成したいプログラムや外部依存ファイルをおいておけば良い.
2.
次に,NyARToolKit for Processingをダウンロードする.今回は1.1.6をダウンロードした.ダウンロードしてきたnyar4psg-1.1.6をsketchbookに置く.
3.
nyar4psg-1.1.6には,data,example,libraryなどのフォルダがある.このlibraryには,NyAR4psg.jarとNyARToolkit.jarの2つの外部ファイルがある..jarのファイルは外部ファイルのこと.この2つをコピーして,example ---> simpleLite ---> code の中に置く.
このように,配置する.core.jarはProcessing本体の中にあるので,それをコピーして上のようにcodeフォルダに置く.
4.
カメラ画像の取得のためには,Quick Time Playerが必要になるので,ダウンロードしてインストールしておく.(すでにインストール済みであれば飛ばしてよい.)
5.
これでもまだ動かないので,WinVDIGをダウンロードする.ここで重要なのが,1.0.1をダウンロードすること.1.0.5ダウンロードしてインストールしたら,エラーを吐いて正常に実行できなかったので,必ず1.0.1をインストールする.
*追記
WinVDIG 1.0.1をインストールしても,一部のドライバの相性問題?で,正常に実行ができないパターンが存在しているらしい.解決方法は,今のところわかっていないので,情報があれば随時更新する予定.
6.
これで,sampleLiteが実行できるはず.インストールするものが多いが,パスを通したり,VSを使わないので,導入は楽だった.気軽にARを使えると思う.
こんな感じで正常に実行された.
一通りやってみて思ったのは,Processingの外部ファイルをどこにおけばよいのかわからず,ちょっと悩んだ.
バージョンが1.5以降なら,sketchbookの中に外部ファイルなどを突っ込んでおけば,そこを参照してくれるらしい.そして,.pdeファイルがある場所にcodeフォルダを作って,そのなかに.jarファイルを置いておけばオッケーっぽい.
導入できれば,簡単にARのコードがかけるのでいいなーと思った.これから色々いじっていこう.
今回はこのくらいで.
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