Windowsの環境で,C言語やC++のプログラミングをやりたいと思った時には,大きく分けて2通りのやり方がある.
1. Cのコンパイラを導入する方法
これには,少し手間がかかる.Windows用のコンパイラをダウンロードしてきて,色々と設定する必要がある.
2. Visual Studioをインストールする
こちらの方が導入も楽だし,統合開発環境(IDE)なので,使い勝手がいいかもしれない.
何よりも,Microsoft社から無料でダウンロードできる.Windowsユーザは,こちらの方法がてっとり早くて良いと思う.
以上の2つの方法があるが,今回は面倒臭い1の方法について.
今回は,Cコンパイラの導入からコンパイルまでの手順を示す.
- Borland C++ Compiler 5.5 をダウンロード
- インストールと環境pathの設定とcfgファイルの作成
- 正しくコンパイルできるかを確認
以下に,その詳細を示す.
1. Borland C++ Compiler 5.5をダウンロード
まず,検索エンジンなどを使って,上記のコンパイラをダウンロードする.C++ コンパイラのダウンロードの”こちらのページ”のリンクをたどれば,ダウンロードできる.
2. インストールと環境pathの設定
次に,ダウンロードしたコンパイラをインストールする.インストール作業で注意すべきことは特にないので,そのまま手順に従ってインストールする.その際,フォルダの場所は確認しておく.
ちなみにインストールした場所は,
コンピューター → ローカルディスク(C:)
インストール作業が終わったら,次はpathを通す.まず先に,C++ Compiler 5.5をインストールしたディレクトリの中にreadme.txtがあるので, それを開く.
中には,インストール作業後の手順が書いてあるが,英語なのでわかりにくい.
順をおってやっていこう.
まず,インストールしたディレクトリ\binをpathに追加する.今回は「C:\Borland\bcc55」にインストールしたので,「C:\Borland\bcc55\bin」ディレクトリを追加することになる.
システムの詳細設定→環境変数→システム環境変数のpathの編集で,
「c:¥borland¥bcc55¥bin;」を最後の部分に追加する.ここで,元の変数値になにか入力されていた場合,最後に;がついていなければつけてから,先ほどのパスを入力する.ついてれば単純にパスを入力するだけでオッケー.
pathを通したら,次はcfgファイルの作成を行う.エディタを使って,以下のように入力する.
-I"c:\borland\bcc55\include"
-L"c:\borland\bcc55\lib"
作成したファイルは,「c:\borland\bcc55\bin」に,「bcc.cfg」として保存する.(.txt形式にならないように注意.すべてのファイルにしておく.)
最後に,先ほどと同様に,エディタを使って次のように入力する.
-L"c:\borland\bcc55\lib"
このファイルも同じように,「c:\borland\bcc55\bin」に,「ilink32.cfg」として保存.
これで環境設定はおわり.
3. 正しくコンパイルできるか確認
さて,ここまできちんと設定できているかをチェックするためにコンパイルのテストを行う.
エディタを開いて,以下のようにプログラムを入力.
#include <stdio.h>これを,拡張子を.cとして任意のフォルダに保存する.コマンドプロンプトを開いて,保存したフォルダまでいき,コンパイルする.
int main(void)
{
printf("Hello World\n");
return 0;
}
%bcc32 hellowolrd.c
とコマンドラインで打ち込む.正常どおりにコンパイルが通ると,
Borland C++ 5.5.1 for Win32 Copyright (c) 1983, 2000 Borland
helllworld.c:
Turbo Incremental Link 5.00 Copyright (c) 1997, 2000 Borland
と表示される.
フォルダをみると,helloworld.exeが作成されているはず.これを
%helloworld
と打ち込むと,Hello Worldと表示される.こうなればオッケー.
これでC言語とC++のプログラムがコンパイルできるようになった.
次回はMakefileの作成方法を書いておこう.
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